category:日常
先月のホワイトデーで、ある人からお茶のセットをいただいた。
50種類のフレーバーティー。
誰かから何かをもらうのはとても嬉しい。
ボクためにお店に足を運んでくれて、
ボクのことを考えながら選んでくれて、
ボクにそれを手渡してくれた。
ボクはそれを受け取りながら、その人にさよならを言った。
最後のプレゼント。
50種類のフレーバーティー。
誰かから何かをもらうのはとても嬉しい。
ボクためにお店に足を運んでくれて、
ボクのことを考えながら選んでくれて、
ボクにそれを手渡してくれた。
ボクはそれを受け取りながら、その人にさよならを言った。
最後のプレゼント。
その人と知り合ったのは、4年前。
友人と始めたオンラインゲームの中。
友人が「すげぇ面白いヤツがいるんだよ」と紹介してくれた。
オンラインで知り合って半年後、ボクらはその人をこちらに呼び、
楽しいひとときを過ごした。
それからちょくちょくこちらへ遊びに来るようになり、
やがてこちらに引っ越してきた。
毎週末のように集まって飲み歩いた。
オンライン、オフライン、どの時間も一緒に遊んでいた。
1年ほど前、新しく始まったオンラインゲームがあると、
その人が教えてくれて、みんなでそちらへ移った。
そこで彼と出会った。
ホワイトデー間近の日。
『夕食でも食べにいきませんか』と、その人からメール。
ボクは彼に、きちんと話をしてきたいのだけど、と言った。
彼のことをいっぱい大好きで、だけどその人のことは
決しておろそかにしたくない存在だから、行ってきてもいいですか?
行っておいで、と言う彼。ありがとうね。
いつものお店。
メニューを開いて、いつものオムライスを頼んで。
お料理が来るまでの間ずっと考えていて。
うんとね、大事な話があるですよ。
大好きなオムライスも手をつける気にならない。
今日でね、二人だけで会うのは終わりにしたいのね。
…誰か特定の人ができたんですか。
うん。
(いつもの飲み仲間の)メンバーの人?
ううん、ちがう。
でもオレが知ってる人?
うん。
そこでわかったらしい。
だって、彼と会うきっかけとなったオンラインゲームは、
その人が誘ったのだもの。
誘わなきゃよかったな、とその人がいった。
その人とは、とくにお付き合いをしていたわけではなかった。
キスをしたこともないし、手も握ったこともない。
ときどき夕食に誘ったり誘われたり、
ちょっとしたデートをしたり。そのくらいしかなかった。
出会ったばかりの頃は、ボクはその人を好きだった。
だけど、お互い特に態度にも出さず、行動にも移さず、
ただ一緒に遊んでいるだけだった。
4年という長い時間を過ごすウチに、だんだんボクの気持ちは
薄れていっていた。
何もないままのフェードアウト。
黄色いたまごのドームをただ破るだけのボク。
ハヤシライスをかき回すだけのその人。
ほとんど料理に手を付けないまま、お店を出た。
ボクの車に乗って、その人の家に向かう。
途中の赤信号で停止したところで、降りると言った。
今日のお茶はいちごバニラ。
甘い香りが漂う。緑茶ベースのフレーバーティー。
香りの強さのわりには、ほんのりフルーティな味。
ありがとうね。
友人と始めたオンラインゲームの中。
友人が「すげぇ面白いヤツがいるんだよ」と紹介してくれた。
オンラインで知り合って半年後、ボクらはその人をこちらに呼び、
楽しいひとときを過ごした。
それからちょくちょくこちらへ遊びに来るようになり、
やがてこちらに引っ越してきた。
毎週末のように集まって飲み歩いた。
オンライン、オフライン、どの時間も一緒に遊んでいた。
1年ほど前、新しく始まったオンラインゲームがあると、
その人が教えてくれて、みんなでそちらへ移った。
そこで彼と出会った。
ホワイトデー間近の日。
『夕食でも食べにいきませんか』と、その人からメール。
ボクは彼に、きちんと話をしてきたいのだけど、と言った。
彼のことをいっぱい大好きで、だけどその人のことは
決しておろそかにしたくない存在だから、行ってきてもいいですか?
行っておいで、と言う彼。ありがとうね。
いつものお店。
メニューを開いて、いつものオムライスを頼んで。
お料理が来るまでの間ずっと考えていて。
うんとね、大事な話があるですよ。
大好きなオムライスも手をつける気にならない。
今日でね、二人だけで会うのは終わりにしたいのね。
…誰か特定の人ができたんですか。
うん。
(いつもの飲み仲間の)メンバーの人?
ううん、ちがう。
でもオレが知ってる人?
うん。
そこでわかったらしい。
だって、彼と会うきっかけとなったオンラインゲームは、
その人が誘ったのだもの。
誘わなきゃよかったな、とその人がいった。
その人とは、とくにお付き合いをしていたわけではなかった。
キスをしたこともないし、手も握ったこともない。
ときどき夕食に誘ったり誘われたり、
ちょっとしたデートをしたり。そのくらいしかなかった。
出会ったばかりの頃は、ボクはその人を好きだった。
だけど、お互い特に態度にも出さず、行動にも移さず、
ただ一緒に遊んでいるだけだった。
4年という長い時間を過ごすウチに、だんだんボクの気持ちは
薄れていっていた。
何もないままのフェードアウト。
黄色いたまごのドームをただ破るだけのボク。
ハヤシライスをかき回すだけのその人。
ほとんど料理に手を付けないまま、お店を出た。
ボクの車に乗って、その人の家に向かう。
途中の赤信号で停止したところで、降りると言った。
今日のお茶はいちごバニラ。
甘い香りが漂う。緑茶ベースのフレーバーティー。
香りの強さのわりには、ほんのりフルーティな味。
ありがとうね。
PR
カレンダ
プロフ
HN:
にっこ
性別:
非公開
カウンタ
アクセス解析
Copyright © 102号室 All Rights Reserved.